2013/03/05

ご報告。

実はblogとしてはあけましておめでとうございます、です。
3ヶ月放置でした、blog。
HPは更新していたりするんですけどね。
色々書くべき内容やストックは日々貯めていたけども、放置してました。
言い訳としては忙しかったのですよッ!


というわけで今年もよろしくお願いします。


さて、年明けから3月までを振り返りつつのご報告を諸々。


まずは2月1日に参加させて頂きましたグループD.I.L朗読劇公演。
朗読劇公演に昨年11月に参加させて頂いた
synapseの作品「Intracellular Memories」で参加させて頂きました。
会場は川崎市アートセンター。
よくよく考えたら大学在学時以来のバリバリプロセニアムのステージでした。
照明も入り、稽古でさらに内容が深化し、とても良い作品に仕上がりました。
個人的には新たなボキャブラリーの獲得ができた気もします。
いうなれば「心」と「身体」を繋げるボキャブラリー。
「演劇」とか「ダンス」だとかっていう括りにはあまり興味がない、
ということも再認識。
便宜上「ダンス」ということにはするかもしれないけども。
ともかく、色々濃い経験をさせて頂く作品でした。
そのことを今後活かしていくことが最大の恩返し、と思い行動していきます。



そして2月7日に行われました横浜ダンスコレクションR 2013。
金井迪大(以下ミチ)作品に参加させて頂きました。
ミチは大学時代の後輩で、
大学時代から何かとわちゃわちゃ絡んでいたものの、
本格的に一緒に作品をやるのは初めて。
彼の作る作品は何度か見ていて、
好みだったので楽しくクリエイションできました。
普段は役者として活躍しているミチから色々刺激うけることも多く、
また自分が興味あるのは身体の在り方、
「ダンス」ということに至る前の身体、
「間」や「リズム」で変わる見え方、みたいなことだと再確認。

結果は残念ながら受賞ならず、でした。
ですがまぁある視点からのフレームにそぐわなかったというか、
ただご縁がなかったぐらいの感じでいるので良い、と思います。
もちろん受賞できていたらハクがつくだろうけども。
地道に、精進。



2月23日、地域創造の公共ホール現代ダンス活性化事業、通称ダン活。
一昨年の9月に初演しました「1 hour before Sunset」の再演でした。
もともとハードな作品なのですが、初演の時のようにクリエイションから
身体を作り込んでいった訳でもなく、季節も冬ということもあり、
色々大変でした。

2月14日の聖バレンタインデーに右膝ロッキング。
ロッキング自体は軽いものも含めて何度かなったことはあるのですが、
ここまで本格的にロックしてしまったのは初めて。
思えば屈伸したり膝を動かすだけでパキパキと関節の鳴る音がするなど
前兆は常にあったのですが、常にしていたのでそれを普通に思っていました。
指の関節ポキポキなるのと同じような感覚ね、言うなれば。

整形外科で麻酔かけてグリグリしてもらいロッキングは解消されたものの、
違和感・痛みが残り本番出れるのか?という不安・疑問がある中、
公演先である東松山の接骨院の施術の効果もあり
スライディングなど負担の大きい動きの制限などしつつも
なんとか本番はバリバリとこなすことができました。



その翌日は24日は仙台へ。
グループD.I.Lが年間で仙台の児童館や保育関係の方々による朗読劇団体の
指導というか、ワークショップを行っており、
それの最終シェアリングに参加させて頂きました。
本番中はアドレナリン全開で痛みもなかったのですが、
翌日から反動のダメージがキテいる中の参加で多少不自由はありつつも、
被災地のその後の様子を見せて頂いたり、
色々貴重な意見、被災地での思いなどを聞けてとても良い経験となりました。

「Intracelluler Memories」は震災を出発点として作られた作品で
その作品の制作過程などもシェアさせて頂きました。
印象的だったのは全体でのシェアリング終了後に一人の女性が
作品を作ってくれてありがとう、と言ってくれたことでした。
出来事として風化していく中で、作品を作ると言うことで
深く震災について考えてくれること自体が嬉しい、とのことでした。
…なんだか言葉にすると上手く説明できないですが。

風化していくものなんだ、というのはすごく感じたことでした。
車で坂元駅付近の様子を見に連れて行って頂いて、
なかったことにされている感覚がものすごくしました。
瓦礫もきれいに片付いた、吹きさらしの大地に、
線路も駅舎もない電車のホームに煽られるほどの強風が吹く。
「なにか」があった痕跡も、なにもない。
まるで始めから何もなかったかのようにされている感覚。

除塩作業の行われている広大な土地にぽつんぽつんと立っているのは
ショベルカー、自動販売機、半壊した家屋、もしくは新築の家屋。
また津波が来るかもしれない土地であろうと、
そこから離れたくない、離れられない、またやり直したい…
希望や諦め、色々な感情がぐるぐるとわき上がってくる光景でした。

「Intracelluler Memories」のラストシーンは積木で再び街を作り始める、
というシーンで終わるのですが、
本当に人間はそうゆう儚いような希望のあるような、
存在なのだなぁと思ったのでした。

そんでもって今日はこんな記事を発見↓
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013030202000108.html

忘れたいのか、忘れて欲しくないのか、ぐるぐるする。
貴重な、得難い経験。



一週間ほど膝の様子を見つつバイトしつつグダグダと。
鍋やったり、ゴキブリポーカーという謎のゲームに白熱したり。



本日、膝の精密検査へ。
レントゲン・MRをとり、でた結果は…
予想通りの半月板損傷。
ささくれ状態の半月板が膝に引っかかったまま、という状態。
ロッキングしている時点でほぼ間違いないだろうとは思っていたのですが。
なので来週関節鏡視下による小手術をして一週間弱入院です。
人生初入院、人生初手術。
それにしてもこんな状態で「1 hour〜」の本番よく乗り切ったな笑
本番前はかなり調子良かったのだけども。不思議なものだ。

膝負傷してから本番出れるのだろうか、手術することになるのだろうか、
「ダンサー」を自称しているとはいえ、
まだまだ名もなきペーペーな自分が手術してまで続けるのか、
とか色々モヤモヤしたままの3週間弱でしたが、
原因がはっきりし、手術しないことには今ある違和感や痛みは引かないし、
運動性も戻ってこないということで
じゃあとっとと手術しましょ、とスッキリしました。
うだうだ経過観察している間に身体が衰えますしね。

ということで今週の仕事が終わり次第、しばらくダンサーとしては休業です。
とはいえ簡単な手術なので早めに戻ってくる予定です。
今年はひとつ個人的に大きな予定がありますしね。


色々ダダダーッと羅列しましたが、ご報告というのは最後の件。
片桐はいりさんが言うように舞台人は過酷な肉体労働者、
身体が最大の資本、ということをとても実感させられています。
身体がダメになると全てが瓦解する、保証も保険もない不安定な存在。
それでも続けようとしてしまう、希望とも儚さともとれる存在。



とりあえずまだ引っ込むわけにはいかない。
まだ色々なことに「応え」ていない。
新たな仕切り直しだと思って、頑張ります。


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